【想いや考え】気づかないと、直らない?

私の想いや考え | Acca 想いに寄り添い、形にします。

 私がインターネットを始めた1999年頃、趣味でもWebサイトを作って遊んでいた時期がありました。Webデザイナーの仕事の一環として、いろんなデザインを作っては試しをしている中、その遊びのWebサイトでは、自分の好きな音楽を紹介したり、友人が作った楽曲のピアノアレンジを掲載したり、友人のために私が提供した歌詞を掲載したりしていました。今でも、ネット上に存在しているかも知れませんが、本名で活動していなかったので、きっと見つけられないとは思いますけどね。(笑)

 音楽で繋がる仲間が全国にいたのですが、仲間たちからは新しい楽曲ができるたびに「聞いてほしい」と依頼が来ていました。私が音大出身だから、意見が欲しいと。

 仲間の中の一人に、歌のピッチが定まらない人がいました。(ピッチとは、音の高さの微妙なズレのことです。)新しい楽曲が送られてくるたび、「いいんじゃない?」と返していましたが、ピッチがズレていることを言ってあげた方がいいのかなぁ~と悩んだ結果、自分で気づくまで黙っておくことにしました。私が「いいんじゃない?」という意見しか言わないことで、その人は気分を害し、ちょっとした食い違いから一悶着あり、別の友人が間に入ってくれて和解することができたのですが、気づくまで黙っていたことは今でも間違っていなかったと思っています。

何が悪いのか、教えてもらえないのはなぜ?

 高校受験のために教わっていた先生の家へ歌のレッスンに通っていた頃、私もピッチが相当悪く、毎回先生に怒られてばかりいました。今ではピッチが悪かったことはわかっているのですが、当時レッスンに通っているときには全くわかりませんでした。歌い出してすぐに止められ「全然違う!やり直し!」と、何度も何度も言われるのです。その頃の私には、何が違うのか全くわからず。。。わからないのだから、変えようがない。変えないのだから、怒られる。この繰り返しです。(笑)

 ある時、先生の堪忍袋の緒が切れました。「あなたは、何を練習してきたの?あっちのレッスン室で、練習してきなさい!できたと思ったら、戻ってきなさい!」と言われ、レッスン室を追い出されてしまいました。先生の家には、メインのレッスン室のほかにも別のレッスン室があり、仕方なくそのレッスン室に入り練習するのですが、何が悪いのかわかってないので、練習しようがない。「できた」とも思えない。とりあえず、伴奏を弾きながら歌の練習を続けました。

 相当の時間が経っていたのでしょう。なかなか戻ってこない私を見かねて、先生が様子を見に来ました。とりあえず、メインのレッスン室に戻り、歌い出すと。。。

 「そう!それよ!わかりましたか?」

 何が違うのか全くわかっていなかったので、先生に聞いてみました。

 「先生、さっきと何が違うのですか?私には、全然わかりません。」

 すると、先生からはこんな答えが返ってきました。

 「わからないなら、仕方がないですね。わかるまで、練習しなさい。」

 結局、何が悪かったのか、先生は最後まで教えてくれませんでした。

 しかし、練習を重ねているうちに「あれ?私って、ピッチ悪い?」とわかってきたのです。自分の声の微妙な高さのズレが、ある時、突然わかるようになったのです。そう、違うことに気づいたのです。レッスンの時に、そのことを先生に伝えると「やっとわかったのですね。よくがんばりました。ただ、私が『何が悪いか』『どこが悪いか』を言わなかった理由がわかりますか?」と。

 「人に言われたことは、本人が気づいていないのですから直りません。直したいなら、自分で気づくしかないのです。私はそう思っているので、自分で気づくまで黙っているのです。」

気づくと、必ず直ります!

 先生の言葉を聞いた時に、妙に納得したことを覚えています。ピッチの定まらない友人と和解する際に、この私の体験談を話しました。その友人は私の話に納得し、自分の歌を何度も何度も聞き、ピッチが定まっていないことに気づきました。その後は、ご想像の通り、しっかりピッチを合わせて歌えるように修正できていました。自分で気づいたので、直すことができたのです。

 私は、講義やコンサルティングの最中に聞かれたこと対して、明確な答えは絶対に言いません。なぜなら、自ら気づいてほしいと思っているからです。気づくことに意味があり、気づいたことで自ら修正することができると思っているからです。

 ある方に「しずか先生は、気づかせることのプロですね!」と言われたことがあります。これほど嬉しい言葉はありません。高校受験の時に教わった先生には、高校に入ってからも続けて教わっていましたが、かなり厳しい先生でした。今でもお会いすると、背筋がピンと伸びるくらいに。(苦笑)あの時、先生が「何が悪く、どこが悪いのか」を教えてくれなかったことで、“気づけば直る” ことを身をもって体験し、今の私の指導方法やコンサルティングのスタイルがあるのだと思っています。本当に、先生には心から感謝しています。

 直したいことがあるなら、気づくまで、何度も何度もトライしてみてください。気づけば、絶対に直ります!

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