【Acca的風物詩】伊勢神宮内宮十二月月次祭と正式参拝・その5

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 私たちが奉観させていただくのは、内宮の月次祭 “由貴夕大儀饌(ゆきのゆうべのおおみけ)供新の儀”。午後10時から始まります。

 禊(水行)を済ませて、宇治橋前の鳥居付近に午後9時頃に集合し、宇治橋より先での注意事項を受け、中へ入らせていただいたのですが、施設から宇治橋へ向かうまでの空には、龍のような雲が出ていたり、そうかと思えば、月の周りに何重もの輪ができてたりで、なんとも神秘的な空でした。写真に撮れなかったのが残念。。。

 後から知ったのですが、前日の外宮の月次祭 “由貴夕大儀饌供新の儀”の時には、月の周りに虹のような輪ができていたそうです。

鳥居と満月

 宇治橋を渡り、総勢100名が玉砂利の上を一言も話さずに歩くので、玉砂利を踏む音と五十鈴川の川の流れる音しか聞こえない。一気に厳かな気分になりました。手水舎の前では、正式な清め方を教わりました。心身ともに清め、一の鳥居をくぐり、二の鳥居へ。

 二の鳥居をくぐると神楽殿があり、その先にある忌火屋殿(いみびやでん)前の祓所の前で、約40分ほど待機。事前の講義の中で、月次祭ではどういうことが執り行われるかを聞いていたのですが、待機している間はいろんな想像をしながら待っていました。

 忌火屋殿前の祓所では、天照大神様にお供えするお食事を用意されます。その準備をされるために、運ばれる物を確認する神職の方がいらっしゃったり、松明用の火を起こす役目の神職の方がいらっしゃったり、様々な場所を確認する神職の方がいらっしゃったり。2,000年も前から同じ祭事をされているので、当然、電気なんてありません。なので、神職の方がどこからともなく現れては、どこへともなく去っていかれるので、まるで舞台を見ているようでした。目の前で繰り広げられていることが、私たちとは違う世界で起こっているような感覚でした。

 私たちが待機してから40分後の午後10時、遠くの方から太鼓の音が鳴り響いて来ました。太鼓の音が段々と近くなり私たちの前を通り過ぎていくと、その後から祭主の池田厚子さまを先頭に、大宮司、小宮司、神職の方々数十名がいらっしゃいました。

 忌火屋殿前の祓所での祭事が始まりました。参道の脇から見ていたのですが、松明の明かりだけの中、粛々と行われる祭事。本当に、幻想的で神秘的でした。“忌火屋殿前の祓所”が終わり、用意されたお食事を持って、池田厚子さまを先頭に皆さまでご正宮へ向かわれました。

 しばらくして、私たちもその後をついて行くように指示されたので、ついていくと、ご正宮へ上がる階段の前でご準備をされているのが見えました。準備が整うと、皆さまで正殿の中へ入っていかれました。私たちも後をついて階段を上がり、垣根の外から奉観させていただきました。正殿の中は全く見えないのですが、祝詞を挙げられている声が聞こえたり、雅楽の演奏が聞こえてきたりで、雰囲気だけは感じることができました。

 正殿での祭事中、空には不思議な雲がたくさん浮かんでいました。風が吹いていないのに、木々の揺れる音が聞こえてきたり。何とも言えない不思議な体験でした。

 いつもならご正宮の祭事だけ奉観させていただけるみたいなのですが、今回は特別に荒祭宮の祭事も奉観させていただきました。

 2,000年も途絶える事なく続いている祭事のひとつを、生で奉観させていただき、本当に貴重な体験をさせていただきました。改めて、日本って本当に凄い国なんだなぁ~と思いました。この“由貴夕大儀饌(ゆきのゆうべのおおみけ)供新の儀”を一般人で奉観できるのは、許可された約300人だけだそうです。この場に呼んでくださった天照大神様に感謝です!!!

 実は、月次祭はこれで終わりではないのです。日付が変わった午前2時に“由貴朝大儀饌(ゆきのあさのおおみけ)供新の儀”が行われ、これは一般人の奉観はされないそうです。

 今でも目の前で行われていたことを鮮明に覚えています。12月という寒い時期でしたが、寒さも忘れるくらい見入ってしまいました。皆さんにも、皆さん自身で見て聞いて感じてもらいなぁ~という貴重な体験でした。

 さて、次回は内宮の正式参拝のお話です。お楽しみに~♪

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